Pythonでは、リストや辞書を結合するための便利な方法が提供されています。特にPython 3.9以降では、Union演算子 |
を使用して辞書をマージすることが可能になりました。
辞書の結合
2つの辞書を結合する基本的な方法は、以下のように |
演算子を使用することです。
dict1 = {'a' : 0, 'b' : 1}
dict2 = {'c' : 2}
merged_dict = dict1 | dict2
print(merged_dict) # Output: {'a' : 0, 'b' : 1, 'c' : 2}
この方法では、元の辞書 dict1
と dict2
は変更されません。
また、Python 3.5以降では、**
演算子を使用して辞書を結合することも可能です。
dict1 = {'a' : 0, 'b' : 1}
dict2 = {'c' : 2}
merged_dict = {**dict1, **dict2}
print(merged_dict) # Output: {'a' : 0, 'b' : 1, 'c' : 2}
Union型アノテーション
Python 3.10では、|
記号を使用してUnion型アノテーションを書くことが可能になりました。これにより、複数の型を持つ可能性がある値に対して型アノテーションを付けることが容易になりました。
value: int|str = 100
この機能は、関数の引数や返り値、さらには isinstance
や issubclass
のような型チェックで使われる場合にも有効です。
以上のように、Pythonの |
演算子はリストや辞書の結合、さらには型アノテーションの記述を容易にする強力なツールです。これらの機能を活用して、Pythonプログラミングをより効率的に行いましょう。