Pythonでクラスを使う方法について解説します。クラスはプログラミング全般に必要な知識ですが、習得難易度が高いと感じる人も多くいます。
Pythonのクラスとは
クラスとは新しいデータの型を作る際の設計図です。クラスから生成されたオブジェクト(実体)をインスタンスと呼びます。
Pythonのクラスの書き方
Pythonでクラスを宣言するには以下の形式を使用します。
class クラス名:
処理コード
クラス名はCapWords形式で宣言します。CapWords形式とは、最初の1文字は大文字で、その後はキャメルケースを使用します。
クラスの役割と手順
クラスには主に以下の3つの要素があります。
- コンストラクタ
- メソッド
- インスタンス作成と実行
それぞれの役割と手順を解説します。
コンストラクタ
コンストラクタとはインスタンスの初期設定を行うメソッドです。Pythonにおけるインスタンス化は、「init」で行います。
class Kanagata:
def __init__(self, name):
self.name = name
メソッド
メソッドとは、プログラムによる実際のふるまいや動作のことです。メソッドは関数に似ており、defで記述を開始します。
class Kanagata:
def __init__(self, name):
self.name = name
def make(self):
print("味は" + self.name + "です")
インスタンス生成と実行
クラスを作成し、その中にコンストラクタとメソッドを作成しましたが、それだけでは動作しません。実際にクラスを動作させるために「インスタンス生成と実行」を行います。
Tubuan = Kanagata('tubuan') # インスタンス生成
Tubuan.make() # インスタンスの実行
以上がPythonでクラスを使う基本的な方法です。クラスはデータとメソッドを組み合わせて、オブジェクト指向プログラムの中心的な要素です。.