Pythonでは、#ifdef
のような条件コンパイルは直接サポートされていません。しかし、それに類似した機能を実現する方法がいくつかあります。
os
モジュールを使用した条件分岐
Pythonのdef
とclass
は通常の実行可能なステートメントであり、これらを使用して条件に基づく動作を定義することができます。例えば、以下のようにos.name
をチェックして、異なる関数を定義することができます。
import os
if os.name == "posix":
def foo(x):
return x * x
else:
def foo(x):
return x + 42
このコードでは、実行環境がPOSIX互換(LinuxやMac OS Xなど)の場合とそうでない場合(Windowsなど)で、関数foo
の振る舞いが変わります。
pypreprocessor
モジュール
pypreprocessor
は、PythonでC言語のようなプリプロセッサディレクティブ(#define
、#ifdef
など)を使用するためのモジュールです。これを使用すると、Python 2とPython 3の両方で実行できるコードを生成することが容易になります。
from pypreprocessor import pypreprocessor
pypreprocessor.defines.append('PYTHON3')
# ifdef PYTHON3
print("Python 3")
# else
print("Not Python 3")
# endif
このコードでは、pypreprocessor.defines
に'PYTHON3'
が含まれている場合とそうでない場合で、出力が変わります。
以上のように、Pythonでは#ifdef
のような条件コンパイルは直接サポートされていませんが、os
モジュールやpypreprocessor
モジュールを使用することで、類似の機能を実現することが可能です。