Pythonのロギングは、ソフトウェアが実行されるときに発生するイベントを追跡する手段です。ロギングには、debug()
, info()
, warning()
, error()
そして critical()
といった便利な関数が用意されています。
ロギングのレベルや重要性は、開発者がイベントに付与します。以下に、各レベルが使用されるタイミングを示します。
- DEBUG: 問題の診断に必要な詳細な情報を出力したい場合
- INFO: 想定内の処理が行われた場合
- WARNING: 想定外の処理やそれが起こりそうな場合
- ERROR: 重大な問題により、機能を実行できない場合
- CRITICAL: プログラムが実行不可となるような重大なエラーが発生した場合
Pythonのロギングでは、変数データをログに記録することも可能です。具体的には、イベントを説明する文字列に変数データを追加することができます。
以下に、Pythonでのロギングと変数の使用例を示します。
import logging
# ロギングの設定
logging.basicConfig(level=logging.DEBUG)
# 変数
name = "Python"
version = "3.9"
# ロギング
logging.info("%s version: %s", name, version)
このコードでは、name
と version
という2つの変数を作成し、それらを logging.info()
メソッドを使用してログに記録しています。"%s version: %s"
という文字列は、ログメッセージのフォーマットを指定しています。そして、その後の name
と version
は、フォーマット文字列内の %s
にそれぞれ置換されます。
以上がPythonのロギングと変数の使用についての基本的な情報です。これらの知識を活用して、より効果的なデバッグや情報収集を行うことができます。