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Pythonでは、エスケープシーケンスをそのまま文字列として扱うための特殊な文字列形式があります。それがraw文字列です。

raw文字列の定義

raw文字列を定義するには、文字列の前にrまたはRを付けます。

r"文字列"
R"文字列"

この形式で定義された文字列では、バックスラッシュ\がエスケープ文字としてではなく、単なる文字として扱われます。

raw文字列の利用例

raw文字列は、バックスラッシュを多く使用する文字列などで使用すると便利です。以下に例を示します。

print("インストール先は c:\\code\\python\\bin です")  # エスケープが必要
print(r"インストール先は c:\code\python\bin です")  # raw文字列なのでエスケープ不要

この例では、通常の文字列とraw文字列で同じ内容を表現しています。raw文字列では、バックスラッシュをエスケープせずにそのまま記述できます。

注意点

raw文字列でも、ダブルクオーテーションやシングルクオーテーションをエスケープする必要があります。また、raw文字列の最後にバックスラッシュを記述するとエラーになります。その場合は、バックスラッシュだけを通常の文字列として記述して連結するようにします。

print(R"年齢は30歳です" + "\\")  # 年齢は30歳です\

以上、Pythonでのraw文字列の利用について解説しました。この機能を活用することで、エスケープシーケンスを頻繁に使用する文字列の扱いが容易になります。

投稿者 admin

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