Pythonのqueue
モジュールは、データ構造の一つであるキューを扱うためのモジュールです。キューは先入れ先出し (First In First Out, FIFO)のデータ構造で、左から入れたものが右から出てくるような、一方通行の管のイメージです。
Queueの生成
Pythonのqueue
モジュールを使用するためには、まずそれをインポートする必要があります。
import queue
次に、Queueクラスをインスタンス化することで、新たなキューの作成が可能です。
q = queue.Queue()
この時点で q
は空のFIFOキューとなり、これ以降で追加した要素を保存できます。
キューへの要素追加
Queueクラスのインスタンスに対して、put
メソッドを使うことで新たな要素をキューの末尾に追加できます。
q.put("apple")
このコードにより、文字列 “apple” がキュー q
に追加されます。
キューからの要素取り出し
キューから要素を取り出すには、get
メソッドを使います。get
メソッドはキューから最初の要素(FIFOキューの場合は最も古い要素)を削除し、その要素を返します。
item = q.get()
このコードにより、キュー q
から最初の要素が取り出され、その要素が変数 item
に代入されます。
キューの要素数を数える
キューの要素数を数えるには、qsize
というメソッドがあります。いくつのキューが格納されているかを数えられるメソッドです。
q.put('test1')
q.qsize() # 出力: 1
q.get() # 出力: 'test1'
q.qsize() # 出力: 0
以上がPythonのqueue
モジュールを使って文字列を管理する基本的な方法です。これらの基本的な操作を理解することで、より複雑なデータ処理に対応することが可能になります。