PythonでQRコードを生成するためのライブラリはいくつかありますが、ここではqrcode
ライブラリについて詳しく説明します。このライブラリは純粋なPythonで書かれており、QRコードを生成するためのシンプルなインターフェースを提供しています。
インストール
qrcode
ライブラリはpipを使って簡単にインストールすることができます。
pip install qrcode
また、より多機能な画像処理を行うためには、pillow
依存性を含むqrcode
をインストールすることをお勧めします。
pip install "qrcode[pil]"
基本的な使用方法
QRコードを生成する最も簡単な方法は、make
ショートカット関数を使用することです。
import qrcode
img = qrcode.make('Some data here')
type(img) # qrcode.image.pil.PilImage
img.save("some_file.png")
高度な使用方法
より詳細な制御を行うためには、QRCode
クラスを使用します。
import qrcode
qr = qrcode.QRCode(
version=1,
error_correction=qrcode.constants.ERROR_CORRECT_L,
box_size=10,
border=4,
)
qr.add_data('Some data')
qr.make(fit=True)
img = qr.make_image(fill_color="black", back_color="white")
version
パラメータは、QRコードのサイズを制御する整数で、1から40までの値を取ります(最小のバージョン1は21×21のマトリックスです)。このパラメータをNone
に設定し、コードを作成する際にfit
パラメータを使用すると、この値は自動的に決定されます。
fill_color
とback_color
は、デフォルトの画像ファクトリを使用している場合、QRの背景色と描画色を変更することができます。両方のパラメータはRGB色のタプルを受け入れます。
img = qr.make_image(back_color=(255, 195, 235), fill_color=(55, 95, 35))
error_correction
パラメータは、QRコードに使用されるエラー訂正を制御します。qrcode
パッケージには以下の4つの定数が用意されています。
ERROR_CORRECT_L
: 約7%以下のエラーを訂正できます。ERROR_CORRECT_M
(デフォルト): 約15%以下のエラーを訂正できます。ERROR_CORRECT_Q
: 約25%以下のエラーを訂正できます。ERROR_CORRECT_H
: 約30%以下のエラーを訂正できます。
box_size
パラメータは、QRコードの各「ボックス」が何ピクセルであるかを制御します。border
パラメータは、境界が何ボックス厚であるかを制御します(デフォルトは4で、これは仕様による最小値です)。
以上がPythonでQRコードを生成する基本的な方法です。さまざまな用途に応じて、これらの設定を調整してみてください。.