Pythonのパッケージ管理ツールであるpipは、通常はインターネット経由でライブラリをダウンロードしてインストールします。しかし、インターネットに接続できない環境や特定のライブラリのバージョンを指定してインストールしたい場合など、ローカルのファイルから直接インストールすることも可能です。
手順1:必要なファイルをブラウザからダウンロードする
まずは、インストールしたいライブラリのファイルをブラウザからダウンロードします。例えば、Excelファイルの操作によく用いられるライブラリ「openpyxl」をインストールする場合、openpyxlだけでなく、jdcalとet_xmlfileというopenpyxlが利用しているライブラリも一緒にインストールします。
手順2:ローカルのフォルダーを指定してpip installを行う
ダウンロードしたファイルを指定のフォルダーに保存したら、そのフォルダーを指定してpip installを行います。具体的には、以下のようなコマンドを実行します。
py -m pip install --no-index --find-links=フォルダ名 ライブラリ名
このコマンドでは、--no-index
オプションでPyPIは参照せず、--find-links
オプションで指定したフォルダーを参照します。
以上がPythonでpipを使ってローカルファイルからライブラリをインストールする基本的な手順です。この方法を利用すれば、インターネットに接続できない環境でもPythonのライブラリを利用することが可能となります。.