Pythonでは、NaN
(Not a Number)を含むリストをソートする際には注意が必要です。NaN
は特殊な浮動小数点数で、数値ではない値を表現します。そのため、NaN
を含むリストを通常の方法でソートしようとすると、予期しない結果が得られることがあります。
NaNを無視してソートする
Pythonのnumpy
ライブラリを使用すると、NaN
を無視して配列をソートすることができます。以下にその方法を示します。
import numpy as np
# NaNを含むnumpy配列を作成
arr = np.array([3, 2, np.nan, 1])
# NaNをマスク
mask = np.isnan(arr)
# マスクを適用して配列を作成
masked_arr = np.ma.masked_array(arr, mask=mask)
# マスクを適用した配列で元の配列をソート
sorted_arr = arr[np.argsort(masked_arr)]
print(sorted_arr)
このコードを実行すると、NaN
を無視した状態で配列がソートされ、以下のような出力が得られます。
[1. 2. 3. nan]
この方法では、NaN
は配列の最後に配置されます。
まとめ
PythonでNaN
を含むリストや配列をソートする際には、NaN
を適切に扱うことが重要です。numpy
ライブラリを使用すれば、NaN
を無視して配列をソートすることが可能です。これにより、データ分析や前処理を行う際に、NaN
の影響を適切に制御することができます。