Pythonのパッケージ管理ツールであるpipは、ライブラリのインストールやアップデートを簡単に行うことができます。しかし、プロキシ環境下ではpipを使用したインストールがうまく行かない場合があります。
プロキシ設定をしてインストールする方法
プロキシサーバーの認証には、以下の情報が必要です。
- ユーザ名
- パスワード
- ホスト名やIPアドレス
- ポート番号
これらの情報がわかっている場合、Windowsであればコマンドプロンプトに以下を打ち込むことで認証可能です。
set HTTP_PROXY=http://ユーザ名:パスワード@ホスト名:ポート番号
set HTTPS_PROXY=https://ユーザ名:パスワード@ホスト名:ポート番号
その後、通常のpip install
を実行すればプロキシ認証にブロックされることなくインストールが可能になるはずです。
オフライン環境でpipを使う方法
プロキシエラーが出たとしても、上記の情報が良くわからない場合もあると思います。そんな時、インターネットブラウザでPyPIが閲覧できる環境であれば、ライブラリをPyPIからダウンロードし、インターネット接続を使わないでpipインストールする方法もあります。
まず、PyPI公式ページからライブラリをダウンロードします。その後、コマンドプロンプトを開き、カレントディレクトリを先ほどインストーラをダウンロードしたフォルダにするため、以下のコマンドを打ち込み実行します。
cd ダウンロードしたフォルダのアドレス
カレントディレクトリが移動したら、最後に以下のコマンドでpip installします。
python -m pip install --no-deps ダウンロードしたファイル名
この方法はオフラインでインストールが出来るため、プロキシエラーを解決するだけでなく、例えば組織のネットワークに繋いでいないPCにもインストールすることができます。
まとめ
プロキシ環境下でpipを使うための方法として、プロキシ設定をしてインストールする方法とオフライン環境でpipを使う方法があります。それぞれの方法には一長一短がありますので、自分の環境に合わせて適切な方法を選択してください。.