Pythonは、その強力なライブラリとモジュールのおかげで、さまざまなタスクを簡単に実行できます。その一つが、画面上のテキストを読み取ることです。
PythonとOCR
OCR(Optical Character Recognition)は、画像からテキストを抽出する技術です。Pythonでは、pytesseract
というライブラリを使用してOCRを実装できます。
画面キャプチャとOCR
PythonのImageGrab
モジュールは、画面の内容をキャプチャするのに役立ちます。このキャプチャした画像に対してOCRを適用することで、画面上のテキストを読み取ることができます。
実装
以下に、画面上のテキストを読み取るためのPythonコードの例を示します。
import sys
import pytesseract
from PIL import Image
def image_to_text(image_path):
# 画像を読み込む
img = Image.open(image_path)
# TesseractでOCRを実行
text = pytesseract.image_to_string(img, lang='jpn')
return text
if __name__ == "__main__":
if len(sys.argv) > 1:
image_path = sys.argv[1] # コマンドライン引数から画像ファイルのパスを取得
text = image_to_text(image_path)
print(text)
else:
print("Usage: python app.py <path_to_image>")
このコードは、指定された画像ファイルのパスを引数として受け取り、その画像からテキストを読み取ります。
注意点
OCRは非常に強力なツールですが、完全ではありません。画像の品質、フォントの種類、文字の配置などにより、読み取りの精度が変わることがあります。また、特定の領域からテキストを抽出するためには、その領域を正確に指定する必要があります。
以上がPythonを使用した画面上のOCRについての基本的な情報です。この情報がPythonとOCRの世界への入門となることを願っています。