Pythonの辞書型(dict)は、キー(Key)と値(Value)のペアを格納するデータ構造です。キーは一意であり、それに対応する値を迅速に検索することができます。
基本的な構文
my_dict = {key1: value1, key2: value2, key3: value3}
ここで、key1
、key2
、key3
はキーであり、value1
、value2
、value3
はそれぞれのキーに対応する値です。
基本操作
要素の追加・更新
my_dict = {}
my_dict[key] = value # 要素の追加または更新
要素の取得
value = my_dict[key] # 要素の取得
要素の削除
del my_dict[key] # 要素の削除
よく使われるメソッド
keys()
辞書のキーを取得します。
my_dict = {"name": "John", "age": 25, "city": "Tokyo"}
keys = my_dict.keys()
print(keys)
values()
辞書の値を取得します。
my_dict = {"name": "John", "age": 25, "city": "Tokyo"}
values = my_dict.values()
print(values)
items()
辞書のキーと値のペアを取得します。
my_dict = {"name": "John", "age": 25, "city": "Tokyo"}
items = my_dict.items()
print(items)
演算子による操作
Pythonの辞書型では、一部の演算子を使用することができます。これにより、辞書型のデータをより柔軟に操作することが可能になります。
和集合演算子
Python 3.9から、辞書型で和集合演算子が使えるようになりました。
d1 = {"a": 1, "b": 2}
d2 = {"b": 3, "c": 4}
d = {**d1, **d2}
print(d) # 出力: {'a': 1, 'b': 3, 'c': 4}
この例では、d1
とd2
の和集合を取り、新しい辞書d
を作成しています。d1
とd2
に共通するキーが存在する場合、d2
の値が優先されます。
以上、Pythonの辞書型とその演算子についての基本的な情報を提供しました。これらの知識を活用して、Pythonプログラミングの効率を向上させてください。