Pythonの辞書型では、キーとその値へのアクセス、代入、削除といった基本的な操作が可能です。特に、キーが存在しない場合にデフォルト値を返すという処理は一般的で、組み込み型の辞書にはこの作業を行うgetメソッドがあります。
counters = {'apple': 3, 'banana': 2}
key = 'lemon'
count = counters.get(key, 0)
counters[key] = count + 1
print(counters)
上記のコードでは、countersという辞書からkeyというキーの値を取得しようとします。もしkeyが存在しなければ、getメソッドの第2引数で指定したデフォルト値（この場合は0）が返されます。
また、getメソッドの代わりにsetdefaultメソッドを使用することも可能です。setdefaultメソッドは、キーが存在しない場合にデフォルト値を設定し、その値を返します。
names = buyer.setdefault(key, [])
names.append(who)
print(buyer)
ただし、setdefaultメソッドを使用する場合は、デフォルト値の作成が安価で変更可能かつ例外の起こる可能性がない状況に限られます。そのような非常に特殊な場合には、getメソッドを使用するよりもsetdefaultメソッドを使用する価値があります。
以上、Pythonの辞書型でgetメソッドとデフォルト値を活用する方法について解説しました。これらのメソッドを活用することで、Pythonプログラミングの効率を向上させることができます。