Pythonの内包表記は、コードを簡潔にし、読みやすくするための強力なツールです。この記事では、その基本的な使い方と応用例について説明します。
リスト内包表記
リスト内包表記は、リストの要素を定義するための簡潔な方法です。以下にその基本形を示します。
a = [x for x in iterable]
ここで、iterable
は任意のイテラブル(リスト、タプル、辞書など)で、x
はその要素を指します。この一行のコードは、以下のforループと等価です。
a = []
for x in iterable:
a.append(x)
しかし、リスト内包表記の方がシンプルで、一行で完結しています。
辞書内包表記
辞書も内包表記を使用できます。キーと値を別々のリストで保持している場合に、それらを統合した新規の辞書を作成することができます。
d = {k: v for k, v in zip(keys, values)}
ここで、keys
とvalues
はイテラブル(リスト、タプルなど)で、それぞれ辞書のキーと値を指します。
条件付き内包表記
内包表記では、要素の追加を条件分岐できます。以下にその例を示します。
[i for i in range(50) if i % 5 == 0]
このコードは、0から49までの数値の中で、5で割り切れる数値だけをリストに追加します。
まとめ
Pythonの内包表記は、コードを簡潔にし、可読性を向上させるための強力なツールです。リストだけでなく、辞書などの他のデータ構造にも適用できます。また、条件分岐を用いて、特定の条件を満たす要素だけを集めることも可能です。これらの特性を活用して、よりPythonらしいコードを書くことができます。.