Pythonの例外処理には、raise
とraise from
という2つの重要なキーワードがあります。これらのキーワードは、プログラムの実行中にエラーが発生したときに、そのエラーを適切に処理するために使用されます。
raise
の基本的な使い方
Pythonにおけるraise
は、自分で例外を発生させるためのキーワードです。基本的な使い方は、「raise Exception」のように、Exceptionの後に任意のエラーメッセージを記述する形式となります。「Exception」は例外の種類を表すクラスで、これに代わって任意の例外クラスを指定することも可能です。
def validate_age(age):
if age < 0:
raise ValueError("Age can't be negative")
validate_age(-1)
上記のコードでは、年齢が負の値の場合にValueError
を発生させています。
raise from
の使い方
raise from
は、一つの例外が別の例外によって引き起こされたことを示すために使用されます。raise from
の後には、原因となる例外を指定します。
try:
raise ValueError
except Exception as e:
raise IndexError from e
上記のコードでは、ValueError
が発生した後に、それを原因としてIndexError
を発生させています。
まとめ
Pythonのraise
とraise from
は、プログラムのエラー処理において非常に重要な役割を果たします。これらのキーワードを理解し、適切に使用することで、エラーの早期発見と効率的なデバッグが可能になります。