Pythonのロギングは非常に便利な機能ですが、時々予期しない挙動を示すことがあります。特に、ロガーが何も出力しないという問題は初心者を混乱させることがあります。
ロガーが出力しない主な理由
- ロガーが無効化されている: Pythonのロガーは、
logger.disabled(False)
メソッドを呼び出すことで有効化できます。 - ロギングハンドラが定義されていない: この場合、
logging.lastResort
ハンドラが使用されます。デフォルトでは、このハンドラは<_StderrHandler (WARNING)>
で、WARNING
レベルからのログをstderrに出力します。
ロギングのベストプラクティス
Pythonでロギングを行う際には、以下のようなベストプラクティスを守ることが推奨されています。
- ルートのloggingを汚さないように、
getLogger
でloggerオブジェクトを作り、ロギングを行うことが望ましい。 - コード中で誤ってloggingを汚さないように、importを工夫すると良い。
# 良くない例
import logging
logging.debug('this is bad logging')
# 良い例
from logging import getLogger
logger = getLogger(__name__)
logger.debug('this is good logging')
以上の情報を踏まえて、Pythonのロギングをより効果的に利用することができます。ロギングはコードのデバッグや保守において重要な役割を果たすため、正しく使用することが重要です。