Pythonのlogging
モジュールは、アプリケーションやライブラリのための柔軟なエラーログ記録 (logging) システムを実装するための関数やクラスを定義しています。この記事では、特にNOTSET
レベルに焦点を当て、その使用方法と効果について解説します。
ロギングレベル: NOTSET
NOTSET
は、ロギングレベルの一つで、値は0と定義されています。このレベルが設定された場合、ロガーは階層構造の親ロガーの設定に従います。すなわち、親ロガーまで辿った上で全てNOTSET
だった場合は全てのログが出力対象となります。
NOTSETの活用
NOTSET
レベルを活用することで、ログの出力をより細かく制御することが可能になります。例えば、特定のロガーでのみ特定のレベルのログを出力したい場合や、特定のハンドラでのみログを出力したい場合などにNOTSET
レベルを設定することで、そのロガーまたはハンドラのログ出力を他のロガーまたはハンドラの設定に委ねることができます。
まとめ
Pythonのlogging
モジュールは、アプリケーションのログ管理を効率的に行うための強力なツールです。NOTSET
レベルを理解し、適切に活用することで、ログの出力をより細かく制御し、アプリケーションのデバッグやモニタリングを効率的に行うことができます。