Pythonのデコレータは、関数やメソッドの振る舞いを変更するための強力なツールです。一方、グローバル変数は、プログラムのどこからでもアクセス可能な変数です。これらを組み合わせることで、コードの可読性と再利用性を向上させることができます。
デコレータとグローバル変数の基本
Pythonのデコレータは、関数を修飾するだけでなく、関数を実行するためにも使用できます。以下に、デコレータを使用してグローバル変数を更新する基本的な例を示します。
GLOBAL_VARIABLE = 0
def spam():
global GLOBAL_VARIABLE
GLOBAL_VARIABLE = 1
def egg():
global GLOBAL_VARIABLE
GLOBAL_VARIABLE = 2
spam()
egg()
print(GLOBAL_VARIABLE) # 2
このコードでは、spam関数とegg関数がグローバル変数GLOBAL_VARIABLEを更新しています。
デコレータを使用したグローバル変数の更新
デコレータを使用すると、関数が呼び出されたときに自動的にグローバル変数を更新することができます。以下に、デコレータを使用した例を示します。
GLOBAL_VARIABLE = 0
def call_aside(f, *args, **kwargs):
f(*args, **kwargs)
return f
@call_aside
def spam():
global GLOBAL_VARIABLE
GLOBAL_VARIABLE = 1
@call_aside
def egg():
global GLOBAL_VARIABLE
GLOBAL_VARIABLE = 2
print(GLOBAL_VARIABLE) # 2
このコードでは、call_asideデコレータがspam関数とegg関数を修飾しています。このデコレータは、修飾された関数を即座に呼び出し、その結果、グローバル変数GLOBAL_VARIABLEが更新されます。
このように、Pythonのデコレータとグローバル変数を組み合わせることで、コードの可読性と再利用性を向上させることができます。さらに深く学びたい方は、公式のPythonドキュメンテーションや各種チュートリアルを参照してください。