toxはPythonのテストを自動化および標準化することを目的としたライブラリです。toxは、それぞれのテスト環境を別々のvirtualenvに構築し、その中でテストを実行し、結果を表示します。これにより、Pythonパッケージを異なるPythonバージョンや異なる環境でテストすることが可能になります。
toxの主な特徴は以下の通りです:
- テストツールや環境変数などをまとめて設定できます。
 toxコマンドを実行するだけで、必要なテストを簡単に、まとめて実行できます。- それぞれのテストはvirtualenvによって分離されているため、他のテスト用設定が別のテストに影響を与えません。
 
toxのインストールはpipを通じて行うことができます。以下にその手順を示します:
pip install tox
また、toxの設定はtox.iniファイルに記述します。以下にその例を示します:
[tox]
envlist = py27, py36
[testenv]
deps = pytest
commands = pytest
この設定では、Python 2.7と3.6の2つの環境でテストを実行します。それぞれの環境でpytestをインストールし、pytestコマンドを実行します。
以上がtoxの基本的な使い方となります。Pythonのテストを効率的に行いたい場合は、toxの使用を検討してみてください。