Pythonのデータ型には、リストや辞書などと同様に、複数の要素を管理するためのものがあります。その一つがタプルです。
タプルの特徴は以下の通りです:
– 要素を追加・削除・変更できない
– ()と,がトレードマーク
– 使用メモリがリストに比べて小さい
– 多くの場合でリストよりタプルの方が早く演算できる
– リストや辞書型と併用できる
– list()とtuple()関数でデータ型は変更できる
タプルは、一度作成するとその要素を変更することができません。しかし、新しいタプルを作成することで、要素の追加や削除のような操作を模倣することが可能です。
タプルは、要素の順序を保持する必要がある場合や、データが変更されないことを保証したい場合に特に有用です。
以下に、タプルの基本的な使い方を示します:
# タプルの作成
t = (1, 2, 3)
# タプルの要素へのアクセス
print(t[0])  # 1
# タプルの要素数の取得
print(len(t))  # 3
# タプルの要素の変更(エラー)
t[0] = 4  # TypeError: 'tuple' object does not support item assignment
このように、タプルはPythonプログラミングにおいて重要なデータ型の一つです。その不変性と効率性から、多くの場面で活用されています。