Pythonの仮想環境(venv)をプロキシ環境で使用する場合、特定の設定が必要です。以下にその手順を説明します。
pyenv + venv
- pyenvとpipのプロキシを設定します。
- 設定ファイル
pip.ini
で一括設定することも可能ですが、仮想環境では混乱を招きやすいので、コマンド毎に指定する方法を紹介します。
pyenvのプロキシ設定
pyenv install バージョン名
を、https_proxy= pyenv install バージョン名
のように変えて実行することで、プロキシ環境でもpyenvのインタプリタ(Pythonのバージョン)をインストールすることができます。
pipパッケージのインストール
pip install パッケージ名
を、pip install --proxy= パッケージ名
のように変えて実行することで、プロキシ環境でもpipでパッケージ(ライブラリ)をインストールすることができます。
pyenv + Poetry
- pyenvとPoetryのプロキシを設定します。
- 本記事ではpyenvはコマンド毎に指定し、Poetryは設定ファイルでプロキシを指定する方法を紹介します。
pyenvのプロキシ設定
pyenv install バージョン名
を、https_proxy= pyenv install バージョン名
のように変えます。
Poetryのプロキシ設定
- プロジェクト内の
pyproject.toml
に以下の記述を追加します。
[[tool.poetry.source]]
name = "proxy"
url = ""
default = true
これでプロキシを指定した状態でPoetryのコマンドを実施できるはずです。
Conda + conda-forge
- Condaにプロキシを設定します。
-
以下の場所にある
.condarc
を編集する必要があります。 -
Windowsの場合:
C:\\Users\\ユーザ名\\.condarc
- Macの場合:
~/miniforge3/.condarc
(Minicondaをインストールした場合~/miniconda/.condarc
) - Linuxの場合:
~/.condarc
.condarc
に以下内容を追記します。
proxy_servers:
http:
https:
なお、pipでのインストールがうまくいかない場合は「1. pyenv + venv」と同様以下コマンドでインストールしてください。
pip install --proxy= パッケージ名
以上がPythonのvenvとプロキシ設定についての基本的な情報です。この情報が皆さんのPythonプログラミングに役立つことを願っています。