Pythonのreturn文とprint関数は、初心者にとって混乱を招くことがあります。これらは似ているように見えますが、実際には全く異なる目的と動作を持っています。
return文とprint関数の基本的な違い
- return文は、関数から値を返すために使用されます。return文が実行されると、その時点で関数の実行は終了し、指定した値が関数の呼び出し元に返されます。
- print関数は、値をコンソールに出力するために使用されます。print関数は値を表示するだけで、関数の実行を終了させるわけではありません。
return文とprint関数の動作の違い
以下のコードを見てみましょう。
def fnc_01():
a=1
return a
print(type(fnc_01()))
このコードでは、関数fnc_01
が整数1を返しています。その結果、type(fnc_01())
はint
を出力します。つまり、return文は関数の呼び出し元に値を返し、その値は後続の処理で使用できます。
一方、print関数を使用した場合はどうでしょうか。
def fnc_02():
b=1
print(b)
print(type(fnc_02()))
このコードでは、関数fnc_02
が整数1をコンソールに出力します。しかし、type(fnc_02())
はNoneType
を出力します。これは、print関数が値を表示するだけで、関数の呼び出し元には何も返さないためです。
まとめ
return文とprint関数は、それぞれ異なる目的と動作を持っています。結果を表示させるだけであればprint関数を、結果を後続の処理で使用する場合はreturn文を使用すると良いでしょう。プログラミングでは、これらの違いを理解し、適切に使用することが重要です。
参考資料
- 【Python入門】関数で使うreturn文とprint関数の違いについて
- 【Python】returnとprint()の使い分け – TEAM XEPPET
- printとreturnの違い #Python – Qiita
- pythonのreturnとprintの違い – teratail【テラテイル】
- Difference between returns and printing in python? [duplicate]