Pythonの強力な機能の一つに「リスト内包表記」があります。これは、既存のリストを使用して新しいリストを短く、簡潔に作成することができる機能です。特に、for
文と組み合わせることで、非常に効率的なコードを書くことが可能になります。
for文とリスト
Pythonのfor
文は、特定の条件が満たされるまで同じコードを何度も実行する繰り返し処理です。一方、リストはPythonのデータ型の一つで、順序があり、要素の変更が可能な組み込みコンテナデータ型です。
for 変数 in オブジェクト:
実行する処理
この構文を使用すると、オブジェクト
の各要素が変数
に代入され、実行する処理
がそれぞれの要素に対して実行されます。
リスト内包表記
リスト内包表記は、既存のリストを使用して新しいリストを短く、簡潔に作成することができます。そのため、新しいリストを生成するときによく使われます。
[ 条件式 for 変数名 in リストなど]
この構文を使用すると、リストなど
の要素を任意の変数名
で取り出して、条件式
で確認します。そして、その結果を元に新たなリストが返されるようになります。
サンプルコード
以下に、for
文とリストを組み合わせたリスト内包表記のサンプルコードを示します。
# 奇数だけを抽出する
num = [i for i in range(15) if i % 2 == 1]
print(num) # [1, 3, 5, 7, 9, 11, 13]
# "ライオン"だけを抽出する
animal = [i for i in ["ゴリラ", "ライオン", "キリン", "ぞう"] if i == "ライオン"]
print(animal) # ['ライオン']
このように、Pythonのfor
文とリストを組み合わせることで、効率的なリスト内包表記を作成することができます。これにより、コードの可読性と効率性を向上させることが可能です。
まとめ
Pythonのfor
文とリストを組み合わせたリスト内包表記は、コードの効率性と可読性を向上させる強力なツールです。この記事では、その基本的な使い方とサンプルコードを紹介しました。これを活用することで、Pythonプログラミングの幅が広がることでしょう。.