Pythonでは、プログラムや関数の終了にはexit
とreturn
が使用されます。これらは似ているようでいて、それぞれ異なる役割と使用場面があります。
プログラム終了: exit
Pythonでプログラムを終了するにはexit
を使います。exit
はsysモジュールを最初にインポートする必要があります。
import sys
def cnt(iNum):
if iNum > 10:
sys.exit()
else:
return iNum + 1
cnt(1) # [結果] 2
cnt(11) # [結果] プログラムが終了
この例では、関数cnt
を作成しました。パラメータiNum
に10より大きい値が渡されると、プログラムを終了します。10以下はプラス1を返しました。11を渡すと結果は返ってきませんでした。sys.exit()
によりプログラムが終了したからです。
処理終了: return
Pythonのプログラム内で処理を終了するにはreturn
を使います。return
は関数を終了させたり、戻り値を返したりします。
def cnt(iNum):
if iNum > 10:
return iNum
else:
return iNum + 1
cnt(1) # [結果] 2
cnt(2) # [結果] 3
cnt(11) # [結果] 11
この例は、先ほどの例とほぼ同じです。関数cnt
では、パラメータiNum
に10以下ではプラス1をした値を返します。それ以外はそこで処理(関数)を終了して、受け取った値をそのまま返します。
以上、Pythonで、プログラム終了するexit
と処理終了するreturn
について解説しました。これらの違いを理解することで、適切な場面で適切な終了処理を行うことができます。