Pythonのenum
モジュールは、一連の固定値を表現するための特殊なデータ型、列挙型(Enum)を提供します。列挙型は、予め定義された値のセットを持ち、それ以外の値を受け入れません。これにより、コードの可読性が向上し、誤って無効な値を使用するリスクが減少します。
Pythonではバージョン3.4からEnum型をサポートしています。Python3.6からはauto
関数が追加され、Enumのメンバーに自動で値を割り振ることが可能になりました。また、Python3.11ではStrEnum
の追加や、制約を検証できるverify()
デコレータの追加など、色々な更新がありました。
以下に、PythonのEnumと配列を活用したコード例を示します。
from enum import Enum
class Color(Enum):
RED = 1
GREEN = 2
BLUE = 3
colors = [Color.RED, Color.GREEN, Color.BLUE]
for color in colors:
if color == Color.RED:
print('Color is red')
elif color == Color.GREEN:
print('Color is green')
elif color == Color.BLUE:
print('Color is blue')
このコードでは、Enumを使用して色を表現するColor
クラスを定義し、そのメンバーを配列に格納しています。その後、配列をループして各色を出力しています。
このように、PythonのEnumと配列を組み合わせることで、コードの可読性を高め、エラーを防ぐことができます。