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Pythonには組み込みのメソッドがあり、その中に__call__というものがあります。この__call__メソッドを使うと、Pythonプログラマーはインスタンスが関数のように振る舞うクラスを書くことができます。インスタンスが関数のように呼び出されると、このメソッドが定義されていれば、x(arg1, arg2,...)x.__call__(arg1, arg2,...)の省略形となります。

例えば、以下のようにHumanクラスに__call__メソッドを実装し、インスタンスにつけた名前を出力するようにしています。

# Humanクラスの定義
class Human:
    # コンストラクタの定義
    def __init__(self, name):
        self.name = name

    # __call__メソッドの定義
    def __call__(self):
        print('My name is ' + self.name + '.')

# インスタンスの生成
Satoshi = Human('Satoshi')

# __call__メソッドの使用
Satoshi()

このコードを実行するとMy name is Satoshi.と出力され、__call__メソッドに記述されている処理が、インスタンス名を関数のように呼び出すことで実行されたことがわかります。

このように、__call__メソッドをうまく使えば、クラスの状態(クラス変数)やインスタンスの状態(インスタンス変数)などの取得などができ、クラスやインスタンスの状態を管理しやすくすることができます。ぜひ使ってみてください。

投稿者 admin

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