Pythonのテストフレームワークには、浮動小数点数がほぼ等しいかどうかをテストするための特定のメソッドがあります。特に、pytest
とunittest
では、浮動小数点数がほぼ等しいかどうかを確認するための便利な機能が提供されています。
Pytestのapprox関数
pytest
では、approx
関数を使用して浮動小数点数がほぼ等しいかどうかをテストできます。以下にその使用例を示します。
import pytest
assert 2.2 == pytest.approx(2.3, 0.1) # passes
この例では、2.2
と2.3
がほぼ等しいと判断されます。なぜなら、approx
関数の第二引数に0.1
を指定しているため、これらの数値の差が0.1
以下であればほぼ等しいと判断されるからです。
また、approx
関数はシーケンスの数値に対しても使用できます。以下にその使用例を示します。
assert [0.1 + 0.2, 0.2 + 0.4] == pytest.approx([0.3, 0.6])
この例では、リストの各要素がほぼ等しいかどうかをテストしています。
UnittestのassertAlmostEqualメソッド
unittest
では、assertAlmostEqual
メソッドを使用して浮動小数点数がほぼ等しいかどうかをテストできます。以下にその使用例を示します。
import unittest
class TestMyFunction(unittest.TestCase):
def test_floats(self):
self.assertAlmostEqual(0.12345678, 0.12345679)
この例では、0.12345678
と0.12345679
がほぼ等しいと判断されます。なぜなら、assertAlmostEqual
メソッドのデフォルトの精度は7桁であり、これらの数値は7桁まで一致しているからです。
以上のように、Pythonのテストフレームワークでは、浮動小数点数がほぼ等しいかどうかをテストするための便利な機能が提供されています。これらの機能を活用することで、より正確なテストを行うことができます。