Pythonにはラムダ式という特性があり、これは非常に便利な機能です。ラムダ式は無名関数(名前を持たない関数)を簡単に作成するためのシンタックスで、コードの可読性を向上させ、短い関数を定義する際に非常に便利です。
ラムダ式の基本的な書き方
ラムダ式は基本的に lambda 引数: 式
という形で定義します。例えば、商品の価格と消費税 (8%)を入れて支払い代金を計算する処理を実装するとします。
#lambda式を使わずに通常の関数を用いる場合
def func(price,tax):
return price + (price * tax)
payment1 = func(100,0.08)
print(payment1)
#lambda式を用いる場合
print((lambda price,tax:price + (price * tax))(100,0.08))
ラムダ式でfor文処理を実装する方法
例えば、様々な商品の価格を抜き出したリストがあり、そのリスト対して、消費税を上乗せした価格情報を取得する処理を実装するとします。その場合、商品価格のリストをfor文を使用して以下のように実装することができます。
prices = [3000,2500,10500,4300]
paymentList = []
for price in prices:
paymentList.append(price * 1.08)
print(paymentList)
同じ処理内容を今度はlambda式を利用して実装します。その際に、合わせて利用する関数がmap関数です。map関数は第一引数に処理内容、第二引数に処理対象のリストを指定します。
prices = [3000,2500,10500,4300]
paymentList = list(map(lambda price: price * 1.08, prices))
print(paymentList)
以上のように、Pythonのラムダ式はコードの簡潔性と効率性を向上させる強力なツールです。この記事がラムダ式の理解と活用に役立つことを願っています。.