PythonでYAMLを扱う際、コメントを保持する方法について説明します。
PyYAMLとruamel.yaml
PythonでYAMLを扱うためのライブラリには、PyYAML
とruamel.yaml
があります。これらのライブラリは、YAMLファイルの読み書きをサポートしています。
特に、ruamel.yaml
はPyYAML
から派生したライブラリで、コメントの保持をサポートしています。これは、YAMLファイルを読み込み、変更を加えた後でも、元のコメントを保持したままファイルを保存できるという特徴があります。
以下に、ruamel.yaml
を使用してYAMLファイルを読み込み、コメントを保持したまま保存する例を示します。
import sys
import ruamel.yaml
yaml_str = """
# example
name: value
"""
yaml = ruamel.yaml.YAML()
data = yaml.load(yaml_str)
data['name'] = 'new value'
yaml.dump(data, sys.stdout)
このコードは、YAML形式の文字列を読み込み、name
の値をnew value
に変更し、結果を標準出力に出力します。出力されるYAMLには、元のコメントが保持されています。
まとめ
PythonでYAMLを扱う際、コメントを保持するためにはruamel.yaml
ライブラリを使用します。このライブラリを使用することで、YAMLファイルの読み込み、変更、保存を行いつつ、元のコメントを保持することが可能です。