PythonでWindowsのパスを扱う際、バックスラッシュ(\\)がエスケープシーケンスとして解釈されることがあります。これは、予期せぬ動作を引き起こす可能性があります。
例えば、次のようなコードを考えてみましょう。
dir_name = 'C:\\testDir'
print(dir_name)
このコードは、C:\\testDirという文字列を出力することを期待していますが、実際にはC: estDirという文字列が出力されます。これは、\\tがタブ文字を表すエスケープシーケンスとして解釈されるためです。
この問題を解決するためのいくつかの方法があります。
- raw文字列を使用する: 文字列の先頭に
rを付けると、その文字列はraw文字列として扱われ、エスケープシーケンスが無効化されます。
dir_name = r'C:\\testDir'
print(dir_name) # C:\\testDir
- バックスラッシュをエスケープする: バックスラッシュ自体をエスケープするために、バックスラッシュを2つ書きます。
dir_name = 'C:\\\\testDir'
print(dir_name) # C:\\testDir
- バックスラッシュをスラッシュに書き換える: Windowsでもパスの区切り文字としてスラッシュ(
/)が使用できます。
dir_name = 'C:/testDir'
print(dir_name) # C:/testDir
これらの方法を適切に使用することで、PythonでWindowsのパスを安全に扱うことができます。