PythonでWindowsのパスを扱う際、バックスラッシュ\\がエスケープシーケンスとして解釈されることがあります。これは、Pythonの文字列リテラル中でバックスラッシュが特殊な役割を果たすためです。
例えば、次のようなコードを考えてみましょう。
dir_name = 'C:\\testDir'
print(dir_name)
このコードは、C:\\testDirという文字列を出力することを期待していますが、実際にはC: estDirという予期せぬ結果が得られます。これは、\\tがタブ文字を表すエスケープシーケンスとして解釈されるためです。
この問題を解決するための一般的な方法は次の3つです。
-
raw文字列を使用する: 文字列の先頭に
rを付けると、その文字列はエスケープシーケンスを無視した「raw」文字列として扱われます。python
dir_name = r'C:\\testDir'
print(dir_name) # C:\\testDir -
バックスラッシュをエスケープする: バックスラッシュ自体をエスケープするために、バックスラッシュを2つ書きます。
python
dir_name = 'C:\\\\testDir'
print(dir_name) # C:\\testDir -
バックスラッシュをスラッシュに書き換える: Windowsでもパスの区切り文字としてスラッシュ
/が使用できます。python
dir_name = 'C:/testDir'
print(dir_name) # C:/testDir
これらの方法を使用することで、PythonでWindowsのパスを正しく扱うことができます。