Pythonは、Unicode標準を使用して文字列を表現します。Unicodeは、人類の言語で使用されるすべての文字を列挙し、それぞれの文字に一意の符号を与えることを目的とした仕様です。
Pythonのunicodedata
モジュールは、Unicode文字データベースへのアクセスを提供します。このモジュールは、文字に関するさまざまな情報を取得するための関数を提供します。
例えば、unicodedata.name()
関数は、指定したUnicode文字の名前を返します。逆に、unicodedata.lookup()
関数は、指定した名前のUnicode文字を返します。
import unicodedata
print(unicodedata.name('s')) # 'LATIN SMALL LETTER S'
print(unicodedata.name('す')) # 'HIRAGANA LETTER SU'
print(unicodedata.name('\uD83C\uDF63')) # 'SUSHI'
上記のコードは、それぞれの文字のUnicode名を出力します。
また、unicodedata
モジュールは、Unicode文字列の正規化を行うunicodedata.normalize()
関数も提供します。正規化は、同じ文字を表す異なる表現を統一するためのプロセスです。
s1 = 'café'
s2 = 'cafe\u0301'
print(s1 == s2) # False
s1_norm = unicodedata.normalize('NFC', s1)
s2_norm = unicodedata.normalize('NFC', s2)
print(s1_norm == s2_norm) # True
上記のコードは、正規化により異なる表現を持つ同じ文字列が等しくなることを示しています。
PythonとUnicodeを理解することは、多言語対応のアプリケーションを開発する際に非常に重要です。これらの知識を活用して、より良いソフトウェアを作成しましょう。.