PythonのNumPyライブラリには、配列の各要素を四捨五入するための関数があります。この記事では、その使い方について詳しく説明します。
np.round関数の基本的な使い方
np.round関数は、配列の各要素を四捨五入するための関数です。以下にその基本的な使い方を示します。
import numpy as np
# 配列を作成
a = np.random.random(10)
# 配列の各要素を四捨五入
a0 = np.round(a)
print("original")
print(a)
print("\nround(original)")
print(a0)
このコードを実行すると、a
の各要素が四捨五入された新しい配列a0
が出力されます。
小数点以下の桁数を指定する
np.round関数の第二引数decimals
を指定することで、小数点以下何桁で四捨五入するかを指定できます。以下にその使い方を示します。
# 小数点以下第2位で四捨五入
a1 = np.round(a, decimals=1)
print("original")
print(a)
print("\nround(original, decimals=1)")
print(a1)
このコードを実行すると、a
の各要素が小数点以下第2位で四捨五入された新しい配列a1
が出力されます。
注意点
np.round関数を使用するときの注意点として、0.5の場合の丸め方について説明します。一般的には、0.5は1に四捨五入されると思われがちですが、NumPyでは0.5は偶数に丸められます。以下にその例を示します。
b = np.arange(0.5,10.5,)
b0 = np.round(b)
print("original")
print(b)
print("\nround(original)")
print(b0)
このコードを実行すると、b
の各要素が偶数に丸められた新しい配列b0
が出力されます。
以上が、PythonのNumPyライブラリのnp.round関数の使い方についての説明です。この関数を使うことで、配列の各要素を簡単に四捨五入することができます。