この記事では、PythonとMySQLを使用している際に遭遇する可能性がある問題、「ロック待ちタイムアウト」について説明します。具体的には、Python3で「Lock wait timeout exceeded; try restarting transaction」というエラーが発生した場合の対処法を示します。
問題の概要
PythonとMySQLを連携させてデータベース操作を行う際、特定のテーブルに対する操作が頻繁に行われると、「Lock wait timeout exceeded; try restarting transaction」というエラーが発生することがあります。このエラーは、データベースが特定のテーブルに対するロックを獲得できないときに発生します。
解決策
この問題の一つの解決策は、トランザクションの分離レベルを「READ COMMITTED」に設定することです。以下に、Pythonでの設定方法を示します。
cur = conn.cursor()
cur.execute("SET SESSION TRANSACTION ISOLATION LEVEL READ COMMITTED")
この設定により、MySQLは「Repeatable Read」分離レベルの代わりに「Read Committed」分離レベルを使用し、全体のトランザクション(コミットまで)にわたってロックを保持するのではなく、各個別のSQLクエリに対してロックを適用します。
まとめ
PythonとMySQLを使用している際に「Lock wait timeout exceeded; try restarting transaction」というエラーが発生した場合、トランザクションの分離レベルを「READ COMMITTED」に設定することで問題を解決できる可能性があります。ただし、この設定変更はデータベースの動作に影響を及ぼす可能性があるため、適用する前に十分にテストすることをお勧めします。