PythonとExcelの連携
PythonとExcelを連携させることで、Excelの作業を効率化し、より高度なデータ処理や分析が可能になります。特に「Python in Excel」は、ExcelでPythonを実行し、シームレスに連携することができます。
Python in Excelの利用メリット
Excelは数式や関数のオートコンプリート、ピボットテーブルなどが大変便利ですが、データ数が多い場合や複雑な処理となると、Pythonとライブラリを用いた方が圧倒的に効率的でした。しかし、「Python in Excel」では、Excel単一シート上でExcelとPythonをシームレスに組み合わせることが可能になります。これにより、従来Excelが苦手とした高度なデータ処理や分析、可視化も、Pythonと組み合わせて効率的に行うことが可能になりました。
Python in Excelの利用方法
「Python in Excel」は、現在パブリックプレビュー版として公開されています。利用するには、「Microsoft 365 Insider Program」に参加してベータ チャネルのInsiderレベルを選択します。
Python in Excelで用いるPython
「Python in Excel」をインストールすると、Anacondaによって提供される標準のPythonライブラリセットが搭載されます。matplotlib、numpy、pandas、seaborn、statsmodelsのコアライブラリはインポート済みです。これ以外のライブラリもAnacondaが利用できるライブラリはインポートすることができます。
PythonとExcelの連携による自動化
Pythonを使うと、Excel仕事を効率化することが可能です。効率化できる操作は多岐にわたりますが、分かりやすいところで言えば以下のような作業を自動化できます。
- 読み込み
- データ処理
- 書き込み
- グラフ化
- ウェブスクレイピング
- PythonでExcelマクロ実行（VBA）
- Excelの印刷設定
以上のような作業ができると言われても、具体的にどのようにPythonを仕事に応用すればいいのか迷ってしまうことは少なくありません。そこでPythonとExcelを仕事で活用していく方法を事例をまじえながら紹介していきます。