Pythonは、その柔軟性と強力な機能のため、初心者から専門家まで幅広いユーザーに支持されています。特に、Pythonの関数定義と引数の扱いは、その強力さを示す一例です。この記事では、Pythonでの関数定義(def
)と配列引数の使い方について詳しく説明します。
Pythonの関数定義と引数
Pythonでは、関数はdef
キーワードを使用して定義します。関数は、一連の処理をまとめたもので、プログラムの規模が大きくなるほど、関数で処理を分けて記述した方が、効率的で分かりやすいコードを書くことができます。
def func():
return 0
x = func()
print(x) # 0
上記の例では、func
という名前の関数を定義し、その関数を呼び出しています。この関数は何も引数を取らず、0を返します。
配列を引数として渡す
Pythonの関数は、単一の値だけでなく、配列を引数として受け取ることもできます。これは、関数が複数の入力を一度に処理する必要がある場合に非常に便利です。
def func(a, b):
c = a + b
c = c * 2
return c
x = func(1, 2)
print(x) # 6
上記の例では、func
関数は2つの引数a
とb
を取り、それらを加算し、結果を2倍して返します。
注意点
Pythonの関数に配列を引数として渡すときには注意が必要です。関数に渡した配列の要素が変化すると、呼び出し元の配列にも影響が出ます。
def fanc(var, array):
var = 10
array[0] = 10
var = 0
array = [0, 1, 2]
fanc(var, array)
print(var) # 0
print(array) # [10, 1, 2]
上記の例では、fanc
関数は引数var
とarray
を取り、それぞれの値を変更します。しかし、var
の値は関数の外部に影響を与えませんが、array
の値は関数の外部にも影響を与えます。
以上が、Pythonでの関数定義と配列引数の基本的な使い方です。これらの概念を理解し、適切に使用することで、より効率的で読みやすいコードを書くことができます。