Pythonでは、関数に複数の引数を渡すことが可能です。これは、関数が複数の値を受け取り、それらを使用して特定の処理を行うための重要な特性です。
1つの引数を渡す方法
関数に1つの引数を渡す場合は、関数の定義時に引数を指定し、関数を呼び出す際に引数の値を指定します。以下に例を示します。
def greet(name):
print("こんにちは、" + name + "さん!")
greet("太郎")
この場合、関数greet
はname
という引数を受け取り、その値を使って挨拶を表示します。
複数の引数を渡す方法
関数に複数の引数を渡す場合は、引数をカンマで区切って指定します。以下に例を示します。
def add_numbers(a, b):
result = a + b
print("合計は" + str(result) + "です。")
add_numbers(3, 5)
この場合、関数add_numbers
はa
とb
という2つの引数を受け取り、それらの値を足して合計を表示します。
デフォルト引数を使用する方法
関数の引数には、デフォルト値を指定することもできます。デフォルト値が指定された引数は、関数を呼び出す際に値を指定しなくても自動的にデフォルト値が使われます。以下に例を示します。
def greet(name="ゲスト"):
print("こんにちは、" + name + "さん!")
greet()
greet("太郎")
この場合、関数greet
はname
という引数を受け取り、その値を使って挨拶を表示します。デフォルト値として”ゲスト”が指定されているため、引数の値を指定しない場合は”ゲスト”が使われます。
可変長引数を使用する方法
関数に可変長の引数を渡す場合は、引数名の前にアスタリスク(*)を付けて指定します。これにより、任意の数の引数を受け取ることができます。以下に例を示します。
def calculate_average(*numbers):
total = sum(numbers)
average = total / len(numbers)
print("平均は" + str(average) + "です。")
calculate_average(1, 2, 3)
calculate_average(4, 5, 6, 7, 8)
この場合、関数calculate_average
は可変長の引数numbers
を受け取り、それらの値の平均を計算して表示します。
以上がPythonで関数に複数の引数を渡す方法についての基本的な説明です。これらの概念を理解し、適切に使用することで、Pythonプログラミングの幅が広がります。