Pythonでは、配列の一部を取り出すための便利な機能が提供されています。これを「スライシング」と呼びます。
基本的なスライシング
Pythonのリストでは、以下のように特定の範囲を切り取ることができます。
a = [1, 2, 3, 4, 5]
print(a[1:-1]) # Output: [2, 3, 4]
この例では、a[1:-1]
という記述で、リストa
の2番目の要素から最後から2番目の要素までを取り出しています。
NumPy配列のスライシング
NumPyのndarrayのスライシングは、同様の機能を多次元に拡張したものです。
import numpy as np
# 5x4の配列を生成
a = np.arange(5*4).reshape([5, 4])
print(a)
# Output:
# [[ 0 1 2 3]
# [ 4 5 6 7]
# [ 8 9 10 11]
# [12 13 14 15]
# [16 17 18 19]]
# 2列目のみを抽出
b = a[:, 2]
print(b) # Output: [ 2 6 10 14 18]
この例では、a[:, 2]
という記述で、2次元配列a
の全ての行と3列目の要素を取り出しています。
以上のように、Pythonのスライシング機能を使えば、配列の一部を効率的に取り出すことができます。この機能をマスターすれば、配列の操作が一層容易になるでしょう。.