Pythonで配列(リスト)を初期化する方法はいくつかあります。以下にその主な方法を示します。
空の配列(リスト)の作成
Pythonで空のリストを初期化する最もシンプルな方法は、以下のようにブラケット( [])を使用することです。
empty_list = []
この方法では、新たに要素を追加する際にappendメソッドを使用します。
empty_list.append('新たな要素')
list関数を利用した初期化方法
list関数を利用すると、他のデータ型をリストに変換可能です。
str_list = list('Python')
これにより、「P」「y」「t」「h」「o」「n」を要素とするリストが生成されます。
リスト内包表記による初期化方法
Pythonでは「リスト内包表記」を用いて、コードを簡潔に書けます。リストを初期化することも可能です。以下は、0から9までの整数を要素とするリストを初期化する例です。
num_list = [i for i in range(10)]
二次元配列(リストのリスト)の初期化と注意点
Pythonでは、リストのリストとして二次元配列を表現することが可能です。初期化は以下のように行います。
matrix = [[0 for _ in range(5)] for _ in range(5)]
ここで注意すべき点は、内部のリストを変更すると、それが参照されているすべてのリストが影響を受けるという点です。したがって、リストのリストを作成する際は新しいリストを明示的に作成するようにしましょう。
任意の値・要素数を使って初期化する方法
特定の値でリストを初期化したい場合や、特定の要素数のリストが必要な場合には、以下のように記述します。
n = 10 # 要素数
value = 'x' # 初期化する値
list_n = [value] * n
これにより、’x’の値を10回持つリストが作成されます。
以上がPythonで配列を初期化する主な方法です。それぞれの初期化方法はその後のリスト操作に影響を与えますので、適切な方法を選んで使用しましょう。