Pythonでは、辞書(dictionary)というデータ型があります。辞書はキーと値のペアを持つデータ構造で、特定の要素を検索したり、追加や削除も簡単にできます。
さらに、Pythonでは辞書の中に別の辞書を設定することが可能です。これを「辞書のネスト化」と呼びます。
辞書のネスト化
辞書のネスト化は、辞書の中に別の辞書を設定することを指します。以下に一例を示します。
student_dict = {
'id': 'A0283456',
'name': 'Tom',
'scores': {
'Mathematics': 53,
'English': 78,
'Science': 36,
}
}
上記の例では、student_dict
という辞書の中に、scores
というキーに対して別の辞書が設定されています。このように、辞書の中に辞書が入っている状態を「ネスト」と言います。
辞書の操作
Pythonの辞書では、存在しないキーを指定するとエラーが発生します。そのため、辞書のキーの一覧を取得する方法や、辞書の値を取得する方法などがあります。
# キーのリスト
print(student_dict.keys())
# 値のリスト
print(student_dict.values())
また、辞書のキーと値をまとめたタプルの一覧を取得することも可能です。
print(student_dict.items())
これらの操作を理解することで、Pythonの辞書をより効果的に利用することができます。
まとめ
Pythonの辞書は、キーと値のペアを持つデータ構造で、特定の要素を検索したり、追加や削除も簡単にできます。また、辞書の中に別の辞書を設定することで、より複雑なデータ構造を表現することが可能です。これらの特性を理解し、Pythonの辞書を効果的に利用しましょう。