Pythonでは、文字列を特定の区切り文字で分割するために split
と splitlines
という2つのメソッドが提供されています。
splitメソッド
split
メソッドは、文字列を指定した区切り文字で分割し、分割された文字列をリストとして取得します。使い方は次の通りです。
str.split(sep=None, maxsplit=-1)
1番目の引数に指定した区切り文字 (sep
)で文字列 (str
) を分割し、それぞれの文字列を要素としたリストとして取得します。区切り文字を省略した場合は空白文字で分割します。また2番目の引数には最大の分割回数を指定します。省略した場合は最大分割回数は無制限となります。
print("My First Album".split()) # ['My', 'First', 'Album']
print(" Next Page ".split()) # ['Next', 'Page']
print("Apple\tOrange\tLemon".split()) # ['Apple', 'Orange', 'Lemon']
splitlinesメソッド
splitlines
メソッドは、文字列を改行文字で分割し、分割された文字列をリストとして取得します。使い方は次の通りです。
str.splitlines([keepends])
区切り文字として認識される改行文字は次のようなものがあります。
\n # 改行
\r # 復帰
\r\n # 改行 + 復帰
\v or \x0b # 垂直タブ
\f or \x0c # 改ページ
\x1c # ファイル区切り
\x1d # グループ区切り
\x1e # レコード区切り
\x85 # 改行 (C1 制御コード)
\u2028 # 行区切り
\u2029 # 段落区切り
引数を省略した場合は分割に使用された改行文字は分割後の文字列に含まれません。分割文字を含める場合は1番目の引数 keepends
に True
を指定してください。
str1 = "Orange\nLemon\nApple"
print(str1.splitlines()) # ['Orange', 'Lemon', 'Apple']
以上、Pythonで文字列を区切る方法について解説しました。これらのメソッドを使うことで、文字列の分割を柔軟に行うことができます。