Pythonでは、整数への丸め処理を行うためのいくつかの方法があります。主にint()
関数、math.floor()
関数、math.ceil()
関数、そしてround()
関数が使われます。
int()
関数
int()
関数は、小数を整数に変換する際に使用されます。この関数は小数点以下を切り捨てます。
print(int(1.7)) # 1
print(int(1.3)) # 1
math.floor()
とmath.ceil()
関数
math.floor()
関数は、小数点以下を切り捨てて最も近い整数を返します。一方、math.ceil()
関数は、小数点以下を切り上げて最も近い整数を返します。
import math
print(math.floor(1.7)) # 1
print(math.ceil(1.7)) # 2
round()
関数
round()
関数は、四捨五入を行います。しかし、Pythonのround()
関数は「偶数丸め」と呼ばれる特殊な丸め方をします。これは、丸める値がちょうど中間(例えば、1.5や2.5など)のとき、結果が偶数になるように丸める方法です。
print(round(1.5)) # 2
print(round(2.5)) # 2
以上のように、Pythonでは様々な丸め処理が提供されています。適切な関数を選択することで、数値計算の精度を向上させることができます。.