Pythonで実行ファイルの戻り値を取得する方法について解説します。Pythonスクリプトを実行した際の戻り値は、スクリプトが正常に終了したかどうかを示す重要な情報です。
Pythonスクリプトの戻り値
Pythonスクリプトの戻り値は、sys.exit()
関数を使用して設定できます。以下にその基本形を示します。
import sys
def main():
# 何らかの処理
sys.exit(1) # 戻り値として1を返す
if __name__ == "__main__":
main()
このスクリプトを実行すると、sys.exit(1)
の部分でスクリプトが終了し、戻り値として1が返されます。
戻り値の取得方法
Pythonスクリプトの戻り値は、スクリプトを実行したシェルで%ERRORLEVEL%
を参照することで取得できます。以下にその方法を示します。
@echo off
python sample.py
echo %ERRORLEVEL% REM 実行結果
このバッチファイルを実行すると、sample.py
の実行結果が%ERRORLEVEL%
に格納され、それを表示します。
ただし、注意点として、%ERRORLEVEL%
は直前に実行されたコマンドの戻り値が入るため、間に他のコマンドが入ってしまうと、期待した結果が得られないことがあります。その場合は、一旦他の変数に格納して参照するようにすれば良いです。
@echo off
python sample.py
SET RESULT=%ERRORLEVEL%
cd /d d:\\software
echo %RESULT% REM 実行結果
このように、Pythonスクリプトの戻り値を適切に取得することで、スクリプトの実行結果を確認し、それに基づいて次の処理を行うことが可能になります。.