Pythonでは、ファイルやディレクトリの場所を示すためにパスを使用します。パスには絶対パスと相対パスの2種類がありますが、ここでは絶対パスに焦点を当てます。
絶対パスとは
絶対パスは、ルート（最上位の位置）からの位置を示したものです。Windowsではドライブごとに「C:¥」や「D:¥」、MacやLinuxでは「/」がルートとなります。絶対パスは、フォルダやファイルの位置を一意に指定できるという利点があります。
Pythonでの絶対パスの取得
Pythonでは、標準ライブラリのosを使用して絶対パスを取得できます。具体的には、os.path.abspath(絶対パス)を使用します。
import os
os.path.abspath('絶対パス')
ファイル名と拡張子から絶対パスを作成
Pythonでは、ディレクトリ名、基本ファイル名、ファイル形式の文字列からファイルへの完全修飾パスを作成する方法があります。具体的には、os.path.join()関数と文字列の連結を使用します。
dir_name = '/home/me/dev/my_reports'
base_filename = 'daily_report'
format = 'pdf'
# os.path.join()と文字列の連結を使用
file_path = os.path.join(dir_name, base_filename + '.' + format)
このコードは、/home/me/dev/my_reports/daily_report.pdfという文字列を作成します。
以上がPythonでの完全修飾パスの基本的な扱い方です。これらの知識を活用して、Pythonでのファイル操作をより効率的に行いましょう。