Pythonでは、四捨五入を行うための組み込み関数round()
が提供されています。この関数は、指定した小数を整数に変換する処理を行います。
# 小数点第一位を四捨五入
print(round(1.5)) # output: 2
print(round(2.5)) # output: 2
また、round()
関数は、第二引数に桁数を指定することで、任意の桁数で丸められます。
# 小数点第二位まで表示
print(round(1.456, 2)) # output: 1.46
さらに、PythonのDecimal
モジュールを使用することで、浮動小数点数に関連する丸め誤差を避けられます。
from decimal import Decimal, ROUND_HALF_UP
# 小数点第二位まで四捨五入
d = Decimal('1.456')
rounded = d.quantize(Decimal('0.00'), rounding=ROUND_HALF_UP)
print(rounded) # output: 1.46
しかし、浮動小数点数は基数を2とする分数で表現されているため、最後の桁数が5の場合は正確に繰り上げがされませんので注意が必要です。
f = 2.675
print(round(f, 2)) # output: 2.67
以上がPythonで四捨五入を行う基本的な方法です。これらの知識を活用して、より精度の高い計算を行うことができます。