Pythonで四捨五入を行う方法について解説します。Pythonには四捨五入を行うための関数がいくつかありますが、その中でも主に使用されるのはround
関数です。しかし、round
関数は一見すると四捨五入を行っているように見えますが、実は少し違った挙動を示します。
round関数の基本的な使い方
round
関数は、第一引数に丸めたい数値を、第二引数に丸めた後の桁数を指定します。第二引数を省略した場合、最も近い整数に丸められます。
print(round(3.1415, 2)) # 3.14
print(round(3.1415, 1)) # 3.1
print(round(1.4142)) # 1
print(round(1.7320)) # 2
round関数の注意点
round
関数は基本的には四捨五入を行いますが、例外的な挙動をする場合があります。例えば、以下の例を見てみましょう。
print(round(1.5)) # 2
print(round(2.5)) # 2
print(round(3.5)) # 4
2.5という数に対して、四捨五入であれば本来は3を出力しなければいけません。しかし、ここでは2を出力しています。この例のように、round
関数は数から最も近い整数が2つ存在する場合、結果が偶数となる方へ丸め処理を行います。
math.floor関数とmath.ceil関数
Pythonにはmath.floor
関数とmath.ceil
関数もあります。これらの関数はそれぞれ切り捨てと切り上げを行います。
import math
print(math.floor(1.1421)) # 1
print(math.floor(1.7320)) # 1
print(math.floor(1.5)) # 1
print(math.floor(2.5)) # 2
print(math.floor(3.5)) # 3
print(math.ceil(1.1421)) # 2
print(math.ceil(1.7320)) # 2
print(math.ceil(1.5)) # 2
print(math.ceil(2.5)) # 3
print(math.ceil(3.5)) # 4
以上、Pythonでの四捨五入について解説しました。この記事がPythonでの四捨五入を理解する一助になれば幸いです。.