Pythonでは、プログラムの制御フローを停止させ、例外ハンドラで現在の例外を取り扱うためにraise
キーワードが使用されます。raise
キーワードの基本的な使い方は次の通りです:
raise {name_of_the_exception_class}
例えば、次のコードでは整数が奇数か偶数かをチェックし、奇数の場合は例外を発生させます。
a = 5
if a % 2 != 0:
raise Exception("The number shouldn't be an odd integer")
また、エラーの種類をチェックすることも可能です。以下のコードでは、文字列 ‘apple’ を整数に変換しようとした際に ValueError
を発生させています。
s = 'apple'
try:
num = int(s)
except ValueError:
raise ValueError("String can't be changed into integer")
raise
キーワードを使用すると、例外クラスを指定せずに例外を発生させることも可能です。この場合、最後に発生した例外が再発生します。
raise
キーワードの利点は、実行が進められない状況でエラー例外を発生させたり、入力の検証を行いたい場合に一度に一つの例外を投げることができる点です。