Pythonは多くのプログラミング言語と同じく、乱数を発生させる仕組みが備わっています。この記事ではPythonで乱数を発生させるrandomモジュールについて解説します。
乱数とは?
乱数とは、「でたらめな数」です。発生させるには関数を呼び出せばいいのですが、その度に違う数を返します。しかし、コンピュータが発生させる乱数は「疑似乱数」と言って、完全にでたらめではないのです。
Pythonの乱数関数でできること
乱数は統計処理で活躍します。抽選するときも乱数で当選番号を決めます。他には、ゲームの敵の攻撃パターンの制御などにも使われます。
Pythonの乱数関数の基本的な使い方
Pythonの乱数はrandomモジュールが担っています。それではrandomモジュールの使い方を見ていきましょう。
randomモジュールのインポート
randomモジュールは標準モジュールですので、インストールする必要はありません。使う前に import random
と書いてインポートして使います。
random.randomの使い方とサンプル
random.random()
は0.0以上1.0未満の乱数を生成します。
import random
print(random.random())
random.uniformの使い方とサンプル
random.uniform(a, b)
はa以上b以下(またはb以上a以下)の乱数を返します。
import random
print(random.uniform(0, 3))
random.randintの使い方とサンプル
random.randint(a, b)
の返す値はa以上b以下の整数です。
import random
print(random.randint(0, 3))
random.sampleの使い方とサンプル
random.sample(population, k)
は、populationからk個の要素を重複なしで抽出します。
import random
sample_list = ['未経験転職', '短期集中講座', 'フリーランス起業する']
print(random.sample(sample_list, 2))
以上がPythonで乱数を扱う基本的な方法です。これらの関数を使って、さまざまな場面で乱数を活用してみてください。.