Pythonで一般的な例外を発生させる方法

Pythonでは、raiseステートメントを使用して例外を発生させることができます。しかし、一般的な例外（Exception）を発生させるのは推奨されません。なぜなら、それは他のより具体的な例外を隠す可能性があるからです。

例えば、次のコードでは、ValueErrorが発生しますが、それが一般的な例外によって隠されてしまいます。

def demo_bad_catch():
    try:
        raise ValueError('Represents a hidden bug, do not catch this')
        raise Exception('This is the exception you expect to handle')
    except Exception as error:
        print('Caught this error: ' + repr(error))

demo_bad_catch()  # Caught this error: ValueError('Represents a hidden bug, do not catch this',)

また、一般的な例外は、より具体的な例外を捕捉するexcept節では捕捉されません。

def demo_no_catch():
    try:
        raise Exception('general exceptions not caught by specific handling')
    except ValueError as e:
        print('we will not catch exception: Exception')

demo_no_catch()  # Exception: general exceptions not caught by specific handling

したがって、問題に最も適した例外コンストラクタを使用することが推奨されます。例えば、次のようにValueErrorを発生させることができます。

raise ValueError('A very specific bad thing happened')

この方法では、コンストラクタに任意の数の引数を渡すことも可能です。

raise ValueError('A very specific bad thing happened', 'foo', 'bar', 'baz')

これらの引数は、例外オブジェクトのargs属性を通じてアクセスできます。

try:
    some_code_that_may_raise_our_value_error()
except ValueError as err:
    print(err.args)  # prints ('message', 'foo', 'bar', 'baz')

以上の情報から、Pythonで一般的な例外を発生させるのではなく、最も適した例外を発生させることが重要であることがわかります。これにより、エラーの早期発見と効率的なデバッグが可能になります。