Pythonでリストの要素を検索する方法について解説します。リストはPythonのシーケンス型の一つで、他のプログラミング言語の配列に似た役割を果たします。
リストとは
Pythonで用いられるデータには、そのデータの特性に対応したデータ型が用意されています。例えば、整数にはint型、小数にはfloat型、文字にはstr型といったものです。しかし、これらのデータ型は、一度に1つだけのデータを扱うことしかできません。複数のデータをまとめて扱いたいときは、どのようにすればよいのでしょうか。複数のデータをまとめて扱いたいときによく利用されるデータ型として、リストがあります。
リストはPythonにおいて非常に汎用性の高いデータ型の1つです。リストを作るには、カンマで区切られた複数の値 (個々を要素と呼びます) が、角カッコ [ ] により囲みます。リストの要素は必ずしもすべて同じデータ型である必要はなく、文字、整数、小数などを混在させることが可能です。
list1 = ['physics', 'chemistry', 1997, 2000]
list2 = [1, 2, 3, 4, 5 ]
list3 = ["a", "b", "c", "d"]
リストの要素を検索する方法
Pythonでは、リスト中の要素を精査し、ある要素の位置や数を検索することもできます。
要素の存在を検索する
ある要素がリストの中にあるかどうかを検索するには、「in」演算子を用いて、以下のように書きます。
list = ["A", "B", "C"]
print("B" in list) # True
要素の位置を検索する
ある要素のリスト内での順番(インデックス)を検索するには、indexメソッドを用いて以下のように書きます。
list = ["A", "B", "C"]
print(list.index("B")) # 1
要素の個数を検索する
リスト中における特定の要素の個数を数える場合、countメソッドを用います。
list = ["A", "B", "C", "B"]
print(list.count("B")) # 2
以上、Pythonでリストの要素を検索する基本的な方法について解説しました。これらの方法を理解し、適切に活用することで、Pythonプログラミングの幅が広がります。